15分チャレンジ

15分で雑に文章を書いてみるチャレンジです。完成しなくても15分で切り上げます。



親に自転車の後ろに載せてもらったのはいつが最後だろうか。僕の記憶に有る限りでは小2の頃に病院へ逝くときに載せてもらったのが最後である。

おおよその人がたぶんこんな感じ、あるいはもっと早いぐらいなんじゃないだろうか。

自転車の後ろに付けるチャイルドシートみたいなやつ、あれはなかなか小さいもので、成長につれてまともに座れるものじゃなくなる。たぶん小学校中学年ぐらいでも体の大きい人は、入るのが困難だったはずだ。ケツが収まりきらずなかなかみっともない姿になるのだろう。


物理的要因だけではない。

小学校高学年ともなれば、親との距離感みたいなのも気になり初めるだろう。あまりにお母さんとの距離が近すぎれば、マザコンという不名誉な称号は免れないだろうし、本人だっていつまでも母親に頼りっきりの人間でいたいなんて思わないはずだ。(いわゆる反抗期のはじまりだろうか)


こんな風にして自転車の後ろに載せてもらうという行為は徐々にはばかられるものとなってくるはずなのだ。 



しかしながら僕の小学校時代の記憶には一人だけ例外がいた。


その例外の彼は「THEお坊っちゃま」というやつで、家がでかいはマンションもってるは畑ももってるだという地主家系の跡継ぎ息子とあって、大事に育てられていたそうだ。ここでは仮にI君としておこう。

特に母親が溺愛していて、小5にもなって自分の息子のことを〇〇ちゃんなんてよんでるんですよ。

家のなかならまだしも、友達が家に遊びに来ているときも言うんですから、普通たまったもんじゃない。

さらに小5にもなって風呂に一緒に入っているというから驚きだ。色々とぶっ飛んでる。

風呂まで一緒なんだから、その他の日常生活なんて言わずもがな、なんでもお母さんがやっちゃうんですよね。

当たり前のようにろくに日常生活を一人で遅れないI君。


地域の行事だったり林間だったり修学旅行だったりで彼の行動を見ているとなんだかいたたまれなくなってくるんですよね。

荷物の片付けは壊滅、服装も滅茶苦茶。


まあ、そんなこんなであっさりとマザコンだとばれるわけ。


そんなI君ですが、勉強の方はなかなかにおうちの都合で頑張らされておりまして頑張っておりまして、早くから塾に通って中学受験を目指していました。


この塾というのが問題で、なんと奈良の方まで通っていたのですね、普通に6時間目終わって向かうと時間がまずい。

そんなわけで、お母さんが迎えにくるんです。自転車で。

4年生の時とかまでならまだわかりますよ、でもね、これが5年生6年生になってもやってるんですよ。

そりゃもう、当たり前のように好奇の目にさらされる訳です。

小6の時なんて塾に行く日が増えて週三回ぐらいその光景がみられるのですから、周りのみんなはほっとかない。

I君がお母さんの後ろに載せられて、それも子供用のシートみたいなのに半ケツで座りながら帰っていく、それを窓から覗いて囃し立てる男子達。


ああ、懐かしい光景だ。


彼は結局無事に第一志望の中学に合格したみたいです。


しかしながらI君はその後、謎に不良に憧れた結果その中学をやめて地元の底辺中学として有名な公立中学に突如転入してきて、不良まっしぐらでした。

たぶん、マザコンの自分が嫌だったんでしょう。

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時間切れしました。
(このあと、今朝彼がバイクの後ろにノンヘルで乗っていたのをみた話をして、運転手が女の子だったとか書いて、母親から離れても後ろに載せられるのからは離れられなかったんだなというのを書いて、僕は後ろに誰か載せて走ってみたいみたいなの書いて締めるつもりだった。)