iPhoneは好きじゃないけどCMは秀逸だと思うんだ

僕はスマホAndroid一筋と決めている。買い切りのアプリだけでもう1万円近く使っている。いまさらiPhoneなんて考えられない。

 

しかしながら、なぜか日本ではiPhoneが主流なのである。スマホといえばiPhoneだろ、と言わんばかりに、街中を歩く人々はiPhone、クラスメイトもiPhone、隣のクラスのイケメンもiPhone、美人の先輩もiPhone、当然カップルどうしでiPhone、写真を撮ってインスタにあげるのもiPhone、それを見ていいねするのもiPhone、プレゼントにはiPhoneのケースを送りあい、いずれiPhoneそのものが2人の歩んできた歴史の記憶になり、時は流れ、婚姻届けをiPhoneで撮影して、結婚式の招待はもちろんiPhoneで済まし、招待された仲間も当然iPhone、なんなら新郎新婦のご両親までiPhone、記念撮影は間違いなくiPhoneで撮るし、仲間たちとAirdropで写真共有したりして昔話に花を咲かせるんでしょうし、新婚生活にはライトニングケーブルが必須、間違ってUSBケーブル買ってきて喧嘩なんてこともあるかもしれないけど、その日はどっちかが充電我慢するんでしょうね、それでついに子供ができて、子供の成長の記録にはもちろんiPhone、多分立った瞬間とか永久保存でしょう、そうして10年ぐらいたって子供にスマホをせがまれて、そりゃもちろんiPhoneを買い与えるでしょうね、こうやってiPhoneは遺伝していくのです。当然これからもiPhoneユーザーは増え続けるでしょう。

 

それに対してのAndroidはといいますと、ケースはすべての機種を合わせてもiPhoneのケースの品ぞろえに負けてることが多々あるのです。ほしいデザインがiPhoneにしかないこともあるあるです。その程度の存在感なのです。まるでどこぞの国の野党のごとしです。このような状態ではiPhoneユーザの増加に対抗することは不可能です。きっと子供ができてもクラスメイトの大半がiPhoneを持っているのならばiPhoneをせがんでくることでしょう。

「お父さん、お母さん、あんな……」

「なんや、そんな深刻な顔してどうしたんや?」

「実はそろそろスマホ欲しいなと思ってて......」

「あら、そう、それじゃあ今週末にでもドコモのショップにでも行こうかしら」

「いや.....それがな、あのな……俺、iPhoneが欲しいねん......」

「そっ、そうか。いや、別に何でもない。iPhoneやねんな、友達もiPhoneおおいやろうしな。うん、そっかそっか。」

「お父さんはAndroidの方がよかった?」

「いやいやそんなことないよ、なあお母さん」

「.....ああ、うんそうね。じゃあ今週末iPhone買いに行きましょうね」

 

こんなやり取りをする日がいつか来るのです。このままではいずれ日本からAndroidユーザーは消えてしまうでしょう。しかしながら僕はAndroidにALL-INしてしまってるのです。たとえ沈みゆく船だとしても最後まで乗り続けることを覚悟したのです。

 

こんな感じで、僕はあまりiPhoneが好きではないのです。できればAndroidにも優しい世界になってほしいし、Apple原理主義の方にはお帰りいただきたいと思います。

 

僕はAndroidを使いだしておよそ4年半ほど、今までに3台のスマホを使ってきました。買い与えられたのが高校生になってからと比較的遅かった僕は、中学時代には連絡がつきづらい人として名を馳せていました。みんなLINEばかりで電話もメールもしてくれず、ガラケーを持っていてもほとんど連絡はもらえず、僕の知らないところでいろいろ話が進んでいることも多々ありました。

 

とにかく連絡のつかない人間でしたので、周りが誘いたくても誘えないみたいなことがあったらしく、卒業後すぐにクラスのメンバーで集まって焼肉に行くみたいな催しがあったのですが、もちろん僕に連絡は来ず。それだけならまだしも、当日に僕も偶然家族と会場となる焼肉屋に行ってしまい、鉢合わせてしまうという間の悪さ。父には僕がハブられているのではないかと心配される始末。

クラスでかなり鬱陶しがられてた奴も参加していたのを見るに、純粋に誘えなかっただけだと信じたい。そう、間違いない。

 

よく考えてみれば中学時代にメールのやり取りをしたのは9割がた、当時付き合っていた彼女とだったように思います。彼女もスマホではなくガラケーユーザーで、まさに指先で送るキミへのメッセージ。初めて持つ携帯がスマホというのが当たり前となった今、CHE.R.RYの歌詞の意味を理解できる中学生なんているのでしょうか。もはや理解されない過去の曲となってしまったのかな…… なんだか寂しいものです。

 

そして、親との約束通り高校入学を機にスマホを手に入れ、LINEなんぞというものを使いだすのですがこれがよくわからない。LINEになれるのに精いっぱいの僕にかつてのようにメールのやり取りを楽しむ余裕も生まれず、流される形で現代のごく普通の高校生としてのスタイルを手に入れた。そしてその過程で彼女にはあっさり振られてしまう始末。やはり中身はいまだ経験の少ない少年である。お互い新天地でうまくやっていこうよ。少し落ち込んだりもしたが、高校の生活に忙殺されるうちにすっかり過去のことになってしまったのです。

 

そんな感じで1年があっという間に過ぎていき、初代のスマホが壊れたりして、ちょうど3年前の今頃、修学旅行に行ったのです。行先は沖縄。まさかの中学の時と同じ。しかも驚くべきことに宿泊するホテルまで同じと来た。そういや中学の時はホテルから彼女にメール送ったりしたんだっけ、なんて思い出す。

 

それが引き金になり、彼女が今どこで何をしているのか気になってしまった。どこの高校に行ったのかも聞いていない。修学旅行特有の夜更かしで完全に深夜テンション。いっちょ調べてみますかと名前でGoogle検索。特徴的な名前だから引っかかれば特定できるはず、という思い込みだったのだが、見事にヒット。

 

ヒットしたのはなぜか水泳の大会の記録。しかし確実にそこには彼女の名前があるのである。高校も通っている可能性の大いにあるところだ。他の部分では見事に整合性が取れているのに、水泳部にいるということだけ整合が取れない。同じ吹奏楽部のあんなに華奢な奴が水泳部、まったく理解できない。

 

ずいぶん謎に思ったんだけど、これ以上詮索するのはよそうと思った。これだけの情報があればtwitterのアカウントを見つけることも造作ないはずだし、それが鍵垢でないのなら、一気に謎が解ける可能性もある。でも、それは完全にストーカーの領域だ。名前で検索してる時点でストーカーかもしれないが。

 

こんな過去のことを考えるぐらいなら、明日の国際通りで何を買うか考えた方が楽しいに違いない。忘却の彼方に追いやることにした……

 

 

 

このことを思い出したのはつい数日前のこと。どうして思い出したのかって?

 

 

 

 

 こんなツイートを見たことあるだろうか?

 

Twitter上には裏垢女子だとか名乗って男性が好きそうな、いわゆるアダルト系の画像をのせていいねだとかフォロワーなんかを稼ぐ人たちがいるんですね。

9割以上は何かしら詐欺のようなものだと思うんですけど、ごくまれに本物が混じってるんでしょうか、大の男どもが気色悪い文言並べてリプライしている姿が観察できます。明らかに詐欺系のアカウントに「君かわいいね!(^^)!」なんて送ってる自称30代イケメンなんて見た日にはそれだけで1日は笑っていられます。

 

でも、実際に本物は多分いるんでしょうね、児童買春とかで捕まったニュースを見てるとSNSで知り合ったとか多いですし、あるいはただただ自己顕示欲でやってしまうこともあるんじゃないでしょうか。

そんな人たちに警告する警察のアカウント。しかしながら、その手のアカウントに集中的にリプを送り付けてるとなると、逆にリプをたどればその手のアカウントにたどり着けてしまうという欠陥を抱えているんですね。ネット上では、警告はしてくれども守ってはくれない。警察にも限界があるようです。

 

直接会うのは論外として、写真に写りこんだものから特定されてしまう今日この頃、とにかく自己防衛が必要とされているのです。

そんなネットの世界で、僕は高校、大学と所属先を晒しており、うまく情報を合わせたら調べようと思えば誰でも本名にたどり着けてしまうという脇の甘さ。この警告が少し気にかかりました。はっきり言ってストーカーし放題。無論そんなことする人はいないでしょうから心配する必要は無さそうですが。

 

けれでも、誰かが悪意をもてば自分の情報が容易にさらされてしまう、そういうのは明確にリスクです。

 

このことを端的に表していて秀逸だなと思ったのがiPhoneのセキュリティーについてのCMなわけですよ。

あのCMは典型的なカード番号とかだけじゃなくて、離婚弁護士のサイトを見たこと、補正下着を買ったこと、心拍数、そんなものまできちんと個人情報と位置付けて、その情報が周囲にさらされるリスクをうまく表現している。そしてそれらはiPhoneにすることによって守られる。なるほど、商売がうまい。

iPhoneは好きじゃないですが、このCMの価値は認めたいところです。

 

個人情報って大事だなと思ったところで、過去のツイートから怪しいものを削除する作業なんかをやってたわけなんですよ。

僕はいくつかアカウントを持っていて、そのうち一つに中学時代の内輪で使ってたものがあるんです。それもそこそこ使ってましたから、鍵アカとはいえ一応整理しておきましょうと。

 

フォロワーの大半が大学生となり、もはや当時のアカウントを使っておらず、ごくわずかな知り合いとつながっているだけのアカウント、正直お互い顔も名前も割れているもの同士です、消すようなツイートもないかなと思って、昔のツイートをさかのぼっていくのです。

 

最初の方は公開にしていたこのアカウント、初期のフォロワーの中にはなぜか京大理学部の学祭のアカウントとかが混じったりしているのです。そのことに驚いた、みたいなツイートにはそのアカウントからのいいねが飛んできてたりして非常に面白いのです。

 

そんないくつかのいいねの中に、まったく知らないアカウントが一つ。

 

しかも1度ではなく何度か連続して。気になって調べてみると、そのアカウントにすでにフォローされていたことが発覚。はて、これは誰だ?業者?

しかし、業者が鍵アカなんてのは考えられません、名前から察するにこの方はおそらく女性、しかし僕の把握しているなかにこんな人はいません。知らぬ間にフォローされていた謎の女性。ロマンがあるように思えて、そこそこ不気味である。

IDも確認してみると、@〇〇_swim の文字。これはまさか.........?

 

いや、確かに名前との共通性もある、水泳部であったということとも合致する、でも当時の僕が気づかなかったというのだろうか.......? いいねまでされているのに?

 

 

ストーカーされるわけないといったな。前言撤回。十分危ないじゃないか。

 

こんなのiPhoneでも防げないに決まってる。やっぱりiPhoneは好きになれない。